トラックに乗るのが好きで、デスクワークは性に合わない。ドライバーは大変な仕事でも、やりがいを感じられるんじゃないかと考えて、運送会社を何社か当たってみました。
ところが「ごめんなさい女性の方は」とお断りを受けました。40歳を超えていたし、やっぱり厳しいかなぁと思っていたときに、京三運輸の面接を受けさせてもったのです。

「女性には体力的に厳しいよ」と言われましたが、やる気を伝えたら「来てくれ」と。とてもうれしかったです。でも入社当初は、初の女性ドライバーに社内で戸惑いがあったようです。

早朝に出勤し、主に東京からの荷物を積み込んで7時半くらいに出発し、配達先に下ろすのが基本です。担当エリアは決まっていて、百貨店の催事などで忙しいときは朝の集荷のお手伝いもします。

実は会社の理解を得て、ダブルワークをしています。午前中はドライバー、夕方からはフェイシャルなどセラピストとして働いています。将来ドライバー以外の仕事を考えたときに、自分の健康維持にもつながるし、異なる接客も学べるかなと思っての選択です。
子どもも手が離れてやりたいことができるようになったので、キャンプなど趣味もいっぱいあるんです。柔軟な働き方で、時間を有効に使って人生を楽しんでいます。

トラックに乗っているのが好きなので、常に楽しいです。さすがに忙しいときは「疲れた、もう無理」と思うけれど、翌日には忘れています。すぐに切り替えられるのは、この仕事が自分に合っているからだと思います。

こうして楽しく仕事ができるのは、周りの仲間のおかげです。荷物が重いとだれかがすっと手を差し伸べてくれて、回りやすいようにコースも配慮してもらっています。実はこれから大型や４トンにも乗りたいという野望を持っています。

こじんまりとした会社なので、みんなが力を合わせて仕事をしています。目配り・気配りができる仲間で、調和がとれていると思います。
それは「お客様とお客様の気持ちを大事にする」という社長の背中を見ているからではないでしょうか。厳しいこともありますが、何かあった時に自分で自分を苦しめない環境を作ってもらえるので、私もその点に感謝しています。

午前中だけ働いている私も含め、いろいろな働き方ができるのも京三運輸です。働き方の選択肢が多いので、育児や介護との両立、ダブルワークなど、自分に合った働き方ができると思います。

朝一番にどこよりも早く着くので「京三さんもう着いたん！？」と驚かれます。雪の日はさすがに遅配するのかなと思うけれど、やっぱり早いです。これができるのは、パートナー企業が支えてくださっているからこそ。いろいろな方の力をお借りしての強みです。

京三運輸は京都・西陣で呉服の輸配送を長く続けてきたので、今も西陣に行くと、お客様から温かい声をかけていただきます。先輩が築いてくれた信頼関係が今も生きています。

会社が個人を平等に見て評価し、褒めてくださるから、仕事を続けられます。そして社長や店長は「ようがんばってるなぁ」、「お疲れさん」と常に労いの言葉をかけてくださるし「気を付けて！」の声かけは毎日です。マニュアル通りに上から頭ごなしに言われるような会社では、絶対に続きません。

70歳を超えて働いていた方が社内にいたので、ちょっと目標にしています（笑い）。無理はできませんが、お世話になっている会社に自分の力量で精一杯応えたいと思います。

自分ががんばることで、女性が流通で活躍できる道につなげたいと思ってきました。負けず嫌いですから（笑い）。
どんな仕事も一番大事にすべきは人だと思います。大型に乗る女性が増えてきましたが、まだ難しい面もあります。でも続けているとやりがいや達成感が大きくなる仕事です。京三運輸はみんなが協力的で優しいので、男女を問わずドライバーとして活躍できますよ。